Zincビルドログ アクセントプレートがおしゃかわ!
こんにちは かれいの煮つけです。
頭ゆるふわ情報系学生、いままで作ったキーボードはMint60と名刺サイズキーボード(無限の可能性)、まだ三台目のキーボードなので、自作キーボード初心者です。
今回、Zinc(おしゃれかわいいミントアクセントプレート付き)を購入したので自慢がてらビルドログを残しておこうと思います。
ほんとうにかわいくて、バチバチに光る最高なキーボードができました。
今回組み立てるにあたって参考にしたページは以下です。
この記事は最新の内容である事を保証していません。仕様変更がある可能性があります。
また、できる限り注意をはらって記事にしていますが、間違いが含まれる場合があります。
そのため、作者さんのビルドガイドは必ず確認するようにしてください。
必要な材料
- デラックスフルキット特別版(ミントのアクセントプレート付き)
- キーキャップ 48個
- キースイッチ 48個
- TRSケーブル(3.5mmステレオミニケーブル)
- USBケーブル(Micro USB B to USB A)
- パームレスト(自作キーボードは高さのあるものが多いので絶対用意した方がいいです。)
キットを買っておけば大体必要なものはそろいます。 booth.pm
初心者さんがネットで買いそろえる場合は、以下で購入すると海外から輸入するよりも安心で、早く届いていいかもしれません。
- Pro Micro(コンスルー(スプリングピンヘッダ)セット)
- RGB LED SK6812mini
- キースイッチ
- キーキャップ
必要な工具
- はんだごて LEDの表面実装をするなら、温度調節機能付きがおすすめです。
- こて台 どれでもOK。はんだごてを机に直置きはNGです。
- ニッパー 小さめの方が精密に(?)切れて良いかもしれません。
- はんだ 鉛フリーはんだでLEDを表面実装できる自信がないので自分は鉛入りです。
- ピンセット HOZANの先の曲がったのを使いました。
- ドライバ ねじのサイズに合ったもの。
- はんだ吸い取り線 たぶんどこのでも問題ないと思います。
- エキポシ系接着剤 ProMicroのUSBポートの補強に必要です。
組み立て
ProMicroのUSBポートの補強とコンスルーへのはんだ付け
まず真っ先にやるべきなのが、ProMicroのUSBポートの補強です。
ProMicroのUSBポートは非常にもげやすく、もげた場合にはとんでもなく悲しい気持ちになるので、エキポシ系接着剤での補強は必ず行いましょう。
また、補強していてももげた場合に備えてコンスルー(スプリングピンヘッダ)やソケット化などして、もげに備えましょう。
ProMicro付属のピンヘッダを使用した場合にはProMicroを交換するのが非常に困難です。
まずコンスルーをProMicroにはんだ付けをします。
もし、温度調整機能付きのはんだごてを使っているなら、この時点でLED実装するための温度に設定しておくのがおすすめです。
慣れることができるのと、温度の下げ忘れがないからです。
自分は220度では難しかったので、270度ではんだ付けしました(220度ではんだ付けは厳しいかもしれないですが…)。
追記:220度だとはんだ溶けないので練習したらいいんじゃないくらいの気持ちで書いてましたが、良くないみたいです。 270度くらいではんだ付けしましょう。
追記(再):270度よりもう少し温度高めでもいいみたいです。この辺りは好みな気がするので、自分で調節してみてください。
MCはなふささんありがとうございます!
はんだ付け温度はLEDが低いのがちょっと特殊なだけで、他の部品はもうちょっと高くしないと綺麗なフィレットが出来なくてはんだ不良になりやすいかもです
— MCはなふさ (@hdbx) 2019年3月11日
使うはんだにもよると思いますが僕はだいたい270度ですね
あと「いかがでしたか」がウケましたwww
最適な温度は使用するはんだの種類やこて先形状、こて先の状態、はんだ付けする部品の大きさ等によって変わってくるようです。キーボード部品はそんなに大きくないので母材と部品の加熱が早いのと、フラックス成分が飛ぶのが早くなるのが嫌で僕は270度くらいなんですが、大抵はもうちょい高めかと……
— MCはなふさ (@hdbx) 2019年3月11日
コンスルーの片側に窓がありますが、この窓が同じ向きから両方見えて、窓はProMicroにちかくなるように取り付けます。
コンスルーをはんだ付けするのはProMicro側のみで、PCB側にははんだ付けしません。
ブレッドボードやPCBに取り付けてからだと安定してはんだ付けしやすいかもしれません。
ばねのような構造でPCBにとりつけるので、あまり頻繁に取り付け取り外しをするのはやめたほうがいいです。
次にProMicroのUSBポートにエキポシ系接着剤を盛っていきます。
手につくのがいやな人は手袋などしておきましょう。
USBポート内にはいらないようにすることと、あまり高さ方向に盛らないようにすることに気を付けてください。 USBが刺さらなくなったり、PCBにProMicroがしっかり刺さらなくなったりします。
もし、コンスルーをはんだ付けする前にこの作業をする場合には、ProMicroのピンの穴に入らないようにも気を付けてください。
ダイオードのはんだ付け
アクリルを二枚重ねてダイオードの足をまとめて曲げます。
きれいに曲げたい人はリードベンダーなどで曲げましょう。
一つずつ切り離して使うより、まとめて切り離して箱などに入れておいた方が、楽かもしれません。
ProMicroの取り付け位置のD7のみ、ダイオードを表側から取り付けます。
ダイオードは黒い線がある側とPCBの黒い線がある側を合わせてとりつけます。
自分は取り付け時に気にするのがダイオードの向きだけで済むよう、D7の位置を最初にマスキングテープで覆い、さいごにD7をはんだ付けしました。
D1から順番にダイオードを取り付けて、マスキングテープで止めます。
PCBを裏返してはんだ付けをし、余ったダイオードの足をニッパーで切り取ります。
LEDのはんだ付け
LEDをはんだ付けします。
LEDは熱に弱いので、素早く作業しましょう。
はんだごての温度が使いたい温度になっているか再度確認しておきましょう。
追記:はんだごての温度を下げるのを忘れないようにしましょう。225度でのはんだ付けがおすすめされる事が多いですが、かなりはんだが溶けにくいので、一度何かで練習した方がいいかもしれません。
PCBにLEDをのせていきます。
LEDは向きがあり、PCBに〇印があるほうに一番大きいパッドが来るようにします。 列によって上下が入れ替わるので気を付けてください。
自分のPCBだけかもしれませんが、以前使った無限の可能性の感覚ではんだ付けをしていると、LEDの穴部分がゆるく、はんだごてのほうにLEDがくっついてきてしまうことがありました。
ピンセットなどで抑えたほうが良いかもしれません(手が足りない)。
LEDは予備もいくつかあります、やけどが一番怖いので、はんだごてにLEDがついてしまっても慌てずに取り外すようにしてください。
自分は前回記事のキーボード作成に4つ使ってしまっていて、序盤で2つだめにしたので、背水の陣でしたが…。
ここでLEDが点灯するか確認しておきます。
ソフトウエア書き込み済みのProMicroをPCBに刺します(刺す前に接着剤が乾いているか確認しましょう)。
ソフトウエアの書き込み方は初心者も無限の可能性で自作キーボードの勉強してみませんか?-ソフトウエア書き込みを参照してください。
追記:Zincの場合のMake文は以下の通りです。(ビルドガイドより)
(例1)defaultキーマップを選択し、バックライトLEDを実装した場合
# make ZINC=back zinc:default
(例2)defaultキーマップを選択し、アンダーグロウLEDテープを実装(※オプション:裏面右端のV+ D Gと書かれたパッドにws2812b/SK6812miniなどを載せたRGB LEDテープを接続)した場合
# make ZINC=under zinc:default
(例3)monksキーマップを選択し、バックライトLEDを実装し、ios機に接続する場合
# make ZINC=back,ios zinc:monks
(例4)monksキーマップを選択し、バックライトLEDを実装し、LEDのアニメーションなしの場合
# make ZINC=back,na zinc:monks
LEDが付かなかった場合、ついていないLEDかそのひとつ前のLEDに問題があるはずです。
はんだ付け部分を確認しましょう。
つきました。
ProMicroの下にキースイッチをはんだ付けしなくてはいけないのでいったん取り外しておきます。
TRRSジャックのはんだ付け
ダイオードが見えている方にTRRSジャックをはんだ付けします。 PCBの裏表を間違えないよう気を付けてください。
リセットボタンのはんだ付け
ダイオードが見えている方にリセットボタンをはんだ付けします。 TRRSジャックと同じく、PCBの裏表を間違えないよう気を付けてください。
キースイッチのはんだ付け
まず、キースイッチの穴の開いたアクリルの保護用テープをはがします。
アクリルの中央4つの穴に、一番短いねじでスペーサーを付け、白い輪っかを通します。
アクリルにスイッチをはめていきます。スイッチにはむきがあるので、PCBに刺さる向きを確認してからはめましょう。
スイッチが浮かないよう、軽くPCBを押し込んでから、はんだ付けをしていきます。
追記:ProMicroの真下になるスイッチの足だけは念のため短めに切っておいたほうがいいかもしれません。自分は切りました。
ケース組み立て
ケースを組み立てていきます。
アクセントプレートをTRRSジャックにひっかけて取り付けます。
表側の四隅にきれいなねじを使い、スペーサーを取り付けます。
ProMicroを取り付けます。
ケース裏面は以下の写真ようになるようねじ止めします。
一番小さいボトムプレートはつけてもつけなくてもどちらでもOKです。
アクリルが1枚のところは一番短いねじ、2枚のところは中くらいのねじ、3枚のところは1番長いねじを使います。
最後にクッションシールを貼ります。
キーキャップを付けて完成!
感想
まず左右対称の形が美しいです。しかも光る! Mint60より縦1列キーが減っていますが、かなり快適に使えています。
そもそも楽に指を伸ばせるのは上下1キー分ぐらいなのかもしれないです。
縦1列少なくなっただけでだいぶコンパクトに見えます。持ち歩きにも良さそうです。
ミント色のアクセントプレートは、トッププレートが乳白色なため、目立ち過ずおしゃれでかなり気に入りました。 自分でキーボードを作るときにもつけよう。
今回Kailhのスイッチを使いましたが、Gateronよりしっかりアクリルにはまるので、キースイッチが浮きづらく、はんだ付けがしやすかったような気がしました。 アクリルの厚さがMint60より厚かったせいもあるかもしれません。
素敵なキーボードZincの作者のもんくさん、組み立ての参考にした記事の著者のMCはなふささん(よしなしさん?)に感謝します。
最近はOrtholinearのキーボードの見た目の美しさと、親指のところのキーが特殊なものの使い心地が気になっています。 End Gameに向けて頑張るぞー。
この記事はZincで書きました。